2008/02/26

香港へ家捜し3 やっと見つかる

2/24
そろそろ家探しも終盤。
会社紹介のエージェント(外資)に場所を九龍と紅磡に絞って物件を見せてもらう。
しかし、九龍は予算を大幅に超えているものしかなく、紅磡で興味があるといった物件も一つも持ってこなかったので、やはり地元密着型でない不動産は物件数は少ないのだと感じた。九龍のはもうパスして、紅磡だけまわる。

1つはやや古くなった住宅街。その分安いのだが、古さや共用施設のなさの割には安くない。あと、中華料理の匂いがマンション自体に染み付いていて、気になってしまう。日本のしょうゆ臭と同様、そのうち慣れると思うのだが、どうも落ち着かない。ローカルに染まりたい以外の理由では選べない。

その次にいったのは新興のマンションで日本人率が高い場所。綺麗でビューも良く、施設も充実。これだけ違うのに前者と値段がそれほどには変わらないのは、先の物件はここを選ばせるための釣りだったのではと思わせられた。ここでも悪くないと思ったが、もう一つチェックしておきたい物件があったので、一旦保留にしてエージェントと現地で別れる。そして、現地の不動産へ。

現地で大手の不動産に入るとその物件で条件に合うものを2つ持っていたので、見せてもらう。

ここの物件はなんといっても部屋の作りがよかった。だいたい 50平米くらいの部屋でも 2LDK になっていて一つは物置にでもするしかないような狭さなのだが、ここは 1LDK。かつ、台所が閉鎖的空間にあるのが普通の中で、ここはリビングとつながるオープンスペース。シーリングファンがあったりして内装もよいし、家具もないのでちょうどよい。
6F で街向きなのでビューはそれほどでもないのだが、部屋の天井も高めで内部に開放感がある。

という今までになかった条件に大変に気に入る。

家主の言い値は 15000HKD。家主との交渉の結果、14200HKD まで下げてもらうことができた。
香港では契約期間は通常 2年FIX、ただし、1年立つと解約権が得られて、一ヶ月前に通知することで途中解約が可能。我々の滞在予定は12ヶ月だったので、それを11ヶ月で解約権が得られるようにしてもらった。

条件が合意されると日本ではないプロセスが入る。契約する時には家主と対面して業者の立会いの元、契約書にサインを行う儀式が行われる。

家主が来るのを待ちながら、会社紹介のエージェントに「申し訳ないけれど…」と電話すると、エージェントは自分たちを利用しておいて…というような非難をしてきた。だが、ちゃんと要求を伝えてチャンスがありながらいい物件を紹介できなかったのが悪い。彼らが紹介した物件を違うエージェントを通して契約すると違約金が発生するという話は聞いていたが、今回の物件は彼らに紹介をお願いしたのにしてくれなかったものであるので問題はないはず。

ただ、気持ち悪いので一応、会社との契約上、今回の行動が問題ないか確認したいと思い、家主には来てもらったものの契約は明日の朝にしてもらうことにした。
確認結果、問題ないようだったので、次の日にまたミーティング設置。家主は飲茶の予定があるとのことで、午後に設定。

不動産に行くと問題が発生していた。

その日の朝に、別の人から "15000HKD で 3/1 から"という我々の "14200HKD で
3/15 から"というのよりよい条件で借りたいという打診が家主にあったとのこと。折衷で
"14500HKD で 3/5 から"という条件にしろという要求が来たそうな。昨日の夜に合意したのになんたることと思ったが、法的に効力のある約束はしていないので、向こうが売らないと言えばそれまでになってしまう。その話が本当なら向こうも痛みわけだし、新しい条件でも悪くない部屋だと思ったので、泣く泣く飲むことに。これも日本ではないだろう経験だ。

ということで、無事に契約は結ばれた。香港では仲介手数料は一か月分を貸主と借主で半々ずつ出す。契約書には公的な証明書もらうのだが、これも折衷(数百$程度)。

さて、会社の紹介してくれたエージェントは契約を自分がしたことにすれば、会社からエージェントに仲介料が支払われるので現地不動産へは我々から払うのと別に、そうしたい というようななりふり構わぬ要求があったりもしたが、当然断った。いいものを紹介できなかったらどれだけ投資してもリターンゼロというのが営業の世界だ。

ということで、約一週間、めでたく部屋が決まりました!

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