2008/12/28

香港X'mas年末

香港生活も気がつけばあと残り一ヶ月ほどになってしまった。
帰国前に、というのと年末年始ということもあり、日本から友人がたくさん遊びに来てくれる予定。最後に自分もまた観光客気分になって香港を味わいなおしてみようかなと思うのだった。

最近の話

◆ 年末と温度
香港 では X'mas は1月過ぎても続いていくため、飾り付けや音楽はまだまだ
X'mas。
なんて長いのだ。

バスの行き先を示すサインにもMerry X'masサインが出ている。
そして、それに消されているのもあり、新年といえば旧正月のため、あまり年末ムードが盛り上がらない。

個人的には、寒くないというのも盛り上がらない要因の一つ。

昨日、ビーチでは何人もの人が泳いでいた。監視員までいた。
寒くないとはいえ、たいしたものである。

海沿いの街には半袖短パンの人もいれば、皮ジャンに身を包んだ人もいる。
季節感もなんだか盛り上がってゆかない。

◆ 新聞記事
先日の香港のとある新聞の一面記事が「とある家族が飼い猫に噛まれた」であった。再現図つきで、一面の半分くらいを飾っていた。なんて平和なのだろう。

◆ 政府CM
政府の予算編成に対して一般の人の意見が欲しい、というTVCMが流れていた。「どうせ庶民の声なんて無視するんだろう」というのは正しくない認識なので、是非とのことであった。
本当ならすごいな。共産主義国の一部とは思えない。

2008/12/25

インフルエンザ啓蒙

在香港日本国総領事館からのお知らせメールは、最近は鳥インフルエンザ関連が多い。感染した鶏がよく見つかっている香港ならではである。

日本が世界に先駆けて大流行になるという意識はあまりなく、日本ではあまり話題になっていないけれど、世界流行になれば

>日本国内の被害予想は、羅患者数は全人口の25%、入院患者数は
>53-200万人、死者17-64万人とされています。

と、恐ろしい数字がこのメールには並んでいる。

SARS の教訓もあり、感染症に関する啓蒙活動はここでは盛んである。
日本でももう少し取り上げられてもいいような気がした。

以下、お知らせメールの内容
——————————————————————————
鳥・新型インフルエンザに関する講演会(11月28日開催)の主要点

2008年12月24日
在香港日本国総領事館

 11月28日、在上海日本国総領事館の平松医務官による鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザに関する講演会が日本人倶楽部において行われました。その主要点は次の通りです。

1.鳥・新型インフルエンザとは
 鳥インフルエンザ(中国では禽流感)は、元々は鳥が感染するウィルスによる病気です。それが最近ではヒトの感染例もみられるようになり、2003年11月以後だけで世界中で387名が感染し、その約6割の245名の方が亡くなっています(2008年9月10日現在)。
 インフルエンザウィルスは、数十年という周期で突然変異を起こし、ヒトからヒトに感染する新型インフルエンザウィルスとなることがあります。人類には抗体(免疫)がなく、そのために全世界的な大流行(パンデミック)を引き起こすことがあります。過去には1918年のスペイン・インフルエンザ、1957年のアジア・インフルエンザ、1968年の香港・インフルエンザなどの流行を引き起こし、全世界で数百万から数千万人の犠牲者を出したことで知られます。近い内にこの突然変異が起こり新型インフルエンザが出現し、再びパンデミックが起きるのでは、と恐れられています。現在可能性が高いのは鳥インフルエンザのH5N1型です。

2.フェーズ
 「WHO Global Influenza Preparedness Plan(WHO世界インフルエンザ事前対策計画)」では、パンデミックが起こる前からパンデミックがピークを迎えるまでの状況を6つのフェーズに分類して、それぞれの対応等を規定しています。(ヒト−ヒト感染が血縁者に限られ、他人間では確認されていない今の状態はフェーズ3です。)
 ひとたび、他人間のヒト−ヒト感染する新型インフルエンザウィルスが発生してフェーズ4になった際、ウィルスの伝播を抑えるため、人の移動制限等が行われますが、この局地的封じ込めに失敗したら、交通機関が発達した現代社会で、しかも免疫のない我々人類の間では世界同時多発で大流行が起こることが予想されます。
 日本国内の被害予想は、羅患者数は全人口の25%、入院患者数は53-200万人、死者17-64万人とされています。

3.インフルエンザの感染様式と予防
 インフルエンザの感染形態は、飛沫感染と接触感染です。咳によりウイルスを含んだ微水滴は口から約2メートル飛散します。人は1日約80回自身の顔面を手で触ります。インフルエンザに罹った人が咳をする際に、口を押さえた手でドアのノブ等を触り、そのノブを触った次の人が汚染した手で顔を触ることで感染します。これが接触感染です。予防の方法としては、インフルエンザに罹った人は咳エチケットを守る(テッシュで口を覆い、人のいない方向に向かって咳をし、汚染したテッシュは捨てる)、マスク(注1)をする(飛沫を防ぎ感染を広げない効果もあります)、手洗い(注2)及びうがいを励行する等が有効です。
(注1)マスクは、サージカルマスク(不織布で出来た蛇腹状使い捨てマスク)を正しく装着する。鼻の形状に合わせマスク上部のワイアをを固定し、蛇腹を開いてあごの下まで覆う。
(注2)手洗いは、手の甲、手指の間、親指、手のひらのしわと指先、手首を10秒以上行う。

4.防御用品の準備
 新型インフルエンザの流行に備え、各事業所やご家庭で次のようなものを準備しておくことが望ましいです。
(1)消毒薬(塩素系、アルコール系)
  基本的に手で触れるもの全て(ドアノブ、電化製品のリモコン、トイレの排水ボタン等)を消毒する。吐瀉物を拭き取った後も消毒してください。
(2)体温計、サージカルマスク、使い捨て手袋、石けん、液状ソープ、ポリ袋などの備蓄

5.日本政府の対策
 新型インフルエンザ対策ガイドライン作成(平成19年3月、厚生労働省)
 内閣に対策本部設置(平成19年10月)
 抗インフルエンザ薬の備蓄
 ワクチンの生産(プレパンデミックワクチン)
 空港などでの水際対策を行うための法整備
 鳥インフルエンザを2類感染症に追加
 関係庁、自治体の参加を得て訓練
 企業、事業所での準備
 家庭で出来る予防法の啓蒙

6.インフルエンザについて詳しくお知りになりたい方は、http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/bird.html#20070129 をクリックしてください

2008/12/16

最後のコンサート / チャリティーであること

先の日曜に SAR Philharmonic の子供向けコンサートが終了。
いつも練習しているインターナショナルの小学校にて、2回に分けて(体育館が狭いから)軽い曲の公演。初見の曲もあったけれど、最小の練習で本番を迎えるのは手馴れたもののオケなので、何事もなく終了。司会が乗せるがうまいこともあり、子供はとっても活動的。演奏の質はあまり問われないだろう混沌状況、盛り上がりだった。
香港人と西欧人が半々くらいだった記憶だが、どちらも日本の小学生よりも積極的な感じがした。

このオケ、運営がとてもしっかりしていて、演奏者にストレスがかからないようになっていて、関心する。参加するほうにとっては、いいことがたくさん。
・ 参加費&打ち上げただ
・ 香港カルチャーセンターのホールで演奏できる
・ 会場手配、トラの準備など気にかける必要なし
・ 製本された状態で譜面が配られる
・ 休憩時間にはスナックや飲み物が用意されている

以上の状況を作った/作る運営側の労力には頭が下がる。

そして、ここの運営側のうまいと思ったところは、チャリティーという形態をとったことである。
チャリティーコンサートとすることで、アマチュアでしかも練習も満足にできていないこともある演奏で、それなりのチケット代を取ったり(以前無料っぽといと言ったが撤回)、プロの演奏家をただで呼ぶことができている。そこで集まったお金でホールや打ち上げなどの経費も出すことができる。これが演奏者のモチベーションにつながっている。そして、社会貢献に結びついている、ということで演奏する方も聴くほうも気持ちがよい。

ちょっといやらしい言葉になるが、このオケでは、好きな曲をいい演奏家を集めていいホールで演奏したい、という趣味的な欲求を、チャリティーという形をとることでうまく実現させてしまっているとも言える。

払ったお金が全部寄付されていることを期待している人にとっては若干の裏切られ感があるかもしれないが、それを知らなければ基本的には関わる人すべてが幸せになるシステムである。これはいい構造を作ったなあと思う。

これは、すごい人脈と資金力とやる気のある主催者が集まったから走り始めることのできたものであるが、日本でもこういうのができればよいなと思った。

これで、香港における演奏会は終了。
香港で一番のホールで2回も演奏できたし、なかなかのオケ生活が楽しめた。

日本でもまたオケやってもいいかなという気に。

2008/12/15

インド旅行記&写真

ようやくインド旅行記書き終えました。
インド旅行はネタや思うところが多くなるのを豊富な暇時間でだいたい書ききってしまったので分量が多いです。
http://www5.pf-x.net/~tosh/travel/india.html

こちらは写真。
ブッダ・ガヤーでたくさんいい写真を撮ったのに、盗まれてしまったのが残念でなりません。
http://picasaweb.google.co.jp/toshirai/India#

2008/12/11

X'mas 教会で演奏

12/9 X'mas 奏会
ークトラム乗り場のすぐ横にある立派な教会ST. JOHN'S CATHEDRAL でXmasコンサート。
X'mas 関係のチャリティーコンサートを色々な団体が行うというものであった。 来ている人のほとんどは、イギリス人っぽかった(見た目と話し方から推定)でアジア人は多分1割もいなかったので、その筋の行事だったのかもしれない。

我々は弦楽器主体。例年は単体で演奏をしているようだが、今年は全員参加の賛美歌の4部を弾くだけ。ビオラはテナー部分だが、ヘ音記号読み替える方法を久々に思い出した。知っている曲が多く、X'mas 気分を満喫できて楽しかった。

*インド旅行記
メインとなるバラナシまで終了。

2008/12/08

現地オケにまた参加

さて、7月から11月まで参加させていただいた香港の日本人オケの演奏会が終わった。

(こちらの話はまた改めて)

もうオケ活動は無理かなと思いきや、先に参加させてもらっていた The SAR
Philharmonic の教会クリスマスコンサート と子供向けコンサートが12月にあるので、また参加させてもらうことに。日本でもクリスマス、子供向けコンサートをたくさんやってきしこれからもやりそうなので、こちらのやり方から学ぶよいチャンスでもある。

先週、練習に行った時にはちょうど曲が決まったところで、譜面が並んでいた。これが、短い曲ばかりであるが10曲ほど、全パート簡易ながら製本済みで、このオケのすごさをまた実感した。

先日、香港フィルを聴きに行ってそのパンフレットの後半、組織運営や協賛者なんかを眺めていたら、このオケの主催者が香港オケ界の重鎮中の重鎮っぽいことが分かった。
彼の持つ人脈、経済力、魅力などなど、それがこのオケをドライブさせているんだなあと思った。

時間通りに行くと5人くらいしかいなくて、「あれ、今日は全体練習なんですよね??」という、いつもの状況。本番でいきなり人が増えそうだ。

その日は、次週に教会でコンサートがあるんでてっきりその練習と思っていたのだが、クリスマスっぽい曲は全然ない。
話を聴くと、「来週の演奏会は練習なしの本番だよ」とのこと。
多分、賛美歌なのでとっても簡単なんだろう。にしても、平日夜の演奏だから当日のあわせもなさそうだし、一発勝負とはやるねえ。

休憩時間に、指揮者の方が私のことを覚えていてくれて「君、ブログでこのオケのこと書いているよね。見つけちゃった」と話かけてきた。「そ、そうですが なぜ分かったのですか?」と答えつつなんかよからぬこと書かなかったか一生懸命思い出し。

このオケ、結構露出が少ないらしく、試しに"The SAR Philharmonic" で google 検索すると1ページ目にここが出てしまっている。しかも、このブログは困ったことに、URL に思いっきり私の本名が想定できるので、関係者ならすぐ誰か分かってしまう。

ヘタなこと書けまへん。

2008/12/06

最後のコインに祈りを込めて

香港の高層マンションには各階にゴミ捨て場があり、24時間好きなときにさくっとゴミを捨てにいけるという、お気楽主夫生活のお気楽度を向上させる便利な制度が備わっている。
ゴミは毎日1度は回収に来てくれる。

うちはゴミ捨て場に近い位置にあるので回収係が来るのを察しやすいのだが、ここ2日間、彼(彼女)は大音量の音楽と共にやってきている。50階くらいをゴミ回収して回るのだから夜といえど音楽でも聴かないとやっていられないだろう。

理解容易。

しかし、その曲が二日ともチェッカーズの「涙のリクエスト」であるのはなぜなのだ。
しかも、2日ともイントロから聴こえてきた。

2008/12/01

インドから帰る ヤラレタ

27日帰国の予定でしたが、本日帰国しました。

なぜ遅くなったかというと、インドを愛してしまって・・・とかではなく、ガヤで出会い

コルカタまで一緒に旅行した自称ネパール人に、帰国日に睡眠薬を飲まされて物品を
取られる&2日間意識が飛ぶという事件に巻き込まれ、警察行っていたりしていた
ためです。
2日一緒にいたよしみか、パスポートを残してくれたので、なんとか今日帰ってこれました。

インドの睡眠薬は強力なのでへたしたら命に関わっていたのでまだましでしたが、
彼のことを怪しいと思いながら信じてみたのに裏切られたのもショックだし、現地人を

人の信用度を試してみようと警戒心を徐々に緩めていた自分にも後悔しています。

さすがのインド。色々と思うところがあったのでまた旅行記書きます。
とりあえず帰国のご報告まで。