2008/12/16

最後のコンサート / チャリティーであること

先の日曜に SAR Philharmonic の子供向けコンサートが終了。
いつも練習しているインターナショナルの小学校にて、2回に分けて(体育館が狭いから)軽い曲の公演。初見の曲もあったけれど、最小の練習で本番を迎えるのは手馴れたもののオケなので、何事もなく終了。司会が乗せるがうまいこともあり、子供はとっても活動的。演奏の質はあまり問われないだろう混沌状況、盛り上がりだった。
香港人と西欧人が半々くらいだった記憶だが、どちらも日本の小学生よりも積極的な感じがした。

このオケ、運営がとてもしっかりしていて、演奏者にストレスがかからないようになっていて、関心する。参加するほうにとっては、いいことがたくさん。
・ 参加費&打ち上げただ
・ 香港カルチャーセンターのホールで演奏できる
・ 会場手配、トラの準備など気にかける必要なし
・ 製本された状態で譜面が配られる
・ 休憩時間にはスナックや飲み物が用意されている

以上の状況を作った/作る運営側の労力には頭が下がる。

そして、ここの運営側のうまいと思ったところは、チャリティーという形態をとったことである。
チャリティーコンサートとすることで、アマチュアでしかも練習も満足にできていないこともある演奏で、それなりのチケット代を取ったり(以前無料っぽといと言ったが撤回)、プロの演奏家をただで呼ぶことができている。そこで集まったお金でホールや打ち上げなどの経費も出すことができる。これが演奏者のモチベーションにつながっている。そして、社会貢献に結びついている、ということで演奏する方も聴くほうも気持ちがよい。

ちょっといやらしい言葉になるが、このオケでは、好きな曲をいい演奏家を集めていいホールで演奏したい、という趣味的な欲求を、チャリティーという形をとることでうまく実現させてしまっているとも言える。

払ったお金が全部寄付されていることを期待している人にとっては若干の裏切られ感があるかもしれないが、それを知らなければ基本的には関わる人すべてが幸せになるシステムである。これはいい構造を作ったなあと思う。

これは、すごい人脈と資金力とやる気のある主催者が集まったから走り始めることのできたものであるが、日本でもこういうのができればよいなと思った。

これで、香港における演奏会は終了。
香港で一番のホールで2回も演奏できたし、なかなかのオケ生活が楽しめた。

日本でもまたオケやってもいいかなという気に。

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