2009/01/18

X Japan 香港ライブ

X Japan の香港公演を見てきた。 http://www.barks.jp/news/?id=1000046380

高校時代にラジオで聞いた Say Anything でひと聴き惚れして、彼らの曲を当時は相当聴いた。
解散してもう10年。一度見てみたかったが一生見ることができないと思っていたライブだったが、再結成して初の海外公演。それを香港でやってくれたなんてなんともラッキーだった。

MISIA のライブとは違ってチケット予約サイトのつながりにくさも格別に高かった。即日完売。
観客も香港人率が高く、日本人っぽい人は今回はとても少なかった。北京語をしゃべっている人はそこそこいたので、本土や台湾から来ている人も結構いたっぽい。

発売と同時に頑張って取った席は日本では到底取れないとってもよい場所で、張り出したステージの準最前列までいけた。しかも近い。メンバーの、息遣いや肉声を感じることのできる距離でライブ感を十分に味わえた。

こちらの客はみんな写真や動画とりまくりであった。
ライブは動画撮影は NG だけれど写真撮影 NG とはどこにも書いておらず、ライブ開始前はたまに警備員も注意をしていたのだが、ライブが始まると写真に関してはなんも咎めがない。フラッシュ焚いている人も結構いた。
(申し訳ないと思いつつ自分も少しだけ撮ってしまった)

(以降はファン以外を考慮していない文章になりますのでご了承を)

TOSHI は歌がうまくなっていた。
昔のライブではあれだけ音程や発声が安定していなかったし、バラード系での表現力も相当上がっていた。違ったジャンルでこれまでとは大きく違うチャレンジをすることで、 精神的にも技術的にも一段上にあがった感じだった。

しかし、HIDE がいないのはやはり寂しい。
彼のパートは SUGIZO が弾いていたり、録音(+映像)だったりしたが、生のセッションとの差は大きすぎる。
HIDEの映像が音とマッチするためにメンバーは決められたリズムで弾いていたが、それはライブのライブ感を少し醒ましてしまう。
再結成&初の世界公演。過去を再現する的なライブで今回はよかったのだと思うが、今後活動を継続するならば、新しい展開に期待。

メンバーやファンからの HIDE への愛情が強く強く感じられた。それが強いだけに、代メンバーを探すのは難しいだろうな。HIDE よりギターが技術的に上だった TAIJI?

あと、YOSHIKI の楽器を壊すパフォーマンスはやはり好きになれない。
工場生産のドラムとはいっても、楽器は代替の聴くものではないはず。
壊すのと同期して炎が噴出していたから、あれは仕組まれていたと思うのだが、もう大人なんだし(?)、復活ライブシリーズ?が終わったら違う次元にいってほしい。

最後に、TOSHI の投げたサイン入りボールを静かにゲット。
2つ同時に投げた時、皆が手前のボールに集中。こちらがパニックになっている一方でもう一つは無視されて、柵と最前列の間のエアポケットに転がったらしい。誰もが、「もうあれは誰かが取った」と思って次のボールに意識を向けていたのだが、私はそれを取った人がいなかったように思えたので粘り強く探してみた。そうしたら、とあるファンの足元に転がっていた。投げられた1分後くらいにそれを回収。まさに灯台元暗しで、そのファンはかなりくやしそうにしていた。
私が取ったボールは TOSHI のサイン。TOSHI が好きなので嬉しかった。
これだけボーカルの人気がないバンドも珍しいと思うが(香港では特に TOSHIコールが少なかった気がする)、あの特別な声がなかったら X Japan は成り立たない。

しかし、ライブはやはりよい。
懐かしい曲を聴いて昔のことを思い出したりしつつ、忘我できた。
多分日本での X のライブほどの非日常性はなかったと思うのであるが、日常ぶっとんだ。
前の席に座っていた女子はライブ後に号泣していた。
私もテンポラリの難聴と共にしばし呆けた。

香港滞在の最終局面にとてもよい時間をすごすことがでた一晩であった。


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